佐藤 優季 YUKI SATO
2015年入社どのようなお仕事をされていますか?
海外向けの商品(NYとロンドン)に関わる業務全般を担当しています。具体的には、海外から届く発注書を基に「受注」、得意先の希望納期までに納品するための「進捗・生産管理」、そして、完成した商品を「売上・出荷・輸出」するまでが主な仕事の流れです。その他にも、海外から問い合わせがあれば修理品や新規商品の見積もり対応など、海外支店との窓口として幅広く対応しています。
また、国内商品とは違い、納品する商品は全て海外に輸出しなければならないので、輸出に必要な書類を作成して国際便を手配したり、商品が輸送途中に壊れないよう厳重に梱包したりと、商品が海を渡って無事に相手に届くまで気を抜けないのが私の仕事の特徴です。
仕事のやりがい、喜び、魅力は何ですか?
業務(生産管理)というお仕事は、ジュエリーを作り出す「生産部門」と、商品を納品する「得意先」とをつなぐ「架け橋」のような存在です。双方の要望や考えを聞きながら上手く期待に応えられた時には、とてもやりがいを感じます。特に海外のお客様からは特殊な要望を頂くことが多いので、多様な依頼にどうお応えしていくかが重要となってきます。
入社するまではジュエリー制作に関する知識は全くありませんでしたので、修理や改作の依頼がある度にそれが現実的に可能かどうかをクラフトマンに確認を取らなければなりません。ですが、修理依頼の相談があるといっても商品の現物はこちらの手元にない状態、つまり海外から相談を受けているわけですから、現物の状態とお客様から求められている内容とをしっかり把握して、修理対応が可能かどうかを返答しなければなりません。
依頼をお受けできる場合は作業時に想定されるリスク等を詳細に説明し、逆にお受けできない場合はなぜできないのかを具体的にお伝えすることで、得意先やお客様に納得して頂けるよう努めています。
また、海外から入ってくる問い合わせの電話やメールはそのほとんどが英語となりますので、ジュエリー制作の専門的用語や生産部門の考えを「どのように説明すれば伝わりやすいか」ということも考えながら、日々奮闘しています。
そのような日々のやり取りを通してお互いの信頼関係が構築され、短納期の商品を生産部門の協力を得て何とか期限内に納めることができた時や、得意先から感謝のお言葉を頂いた時は心から嬉しく思います。
今後の目標を教えて下さい
まず1つは、自分のできる仕事の幅を少しずつ増やしていくことです。実は、輸出の方法1つとっても国ごとに指定されるやり方や手続きが異なるため、常にどこの国に納める商品なのかを意識して仕事を進める必要があります。現在、海外担当窓口は私を含め2名いるのですが、自分の担当している以外の国(香港、台湾、パリ、バンコク)についてはまだまだ知らないことも多いので、海外に関する案件はどのようなことでも臨機応変に対応できるようにしていきたいです。
また、ジュエリーに関する知識の習得や語学力の向上も今後の課題です。特に海外支店からジュエリー制作に関して問い合わせが来た際には、関連する知識が足りないと質問の意図を読み取れず、相手が望む答えを導き出せない可能性もあります。
現時点では的確な答えを導き出し、尚且つその答えに対して自分も相手も理解しやすい英訳を考えるのに時間がかかってしまう場合が多々あります。今後はもっとジュエリー関連の知識を増やし、専門的かつ技術的な内容についても英訳の質を向上させることで、生産部門と得意先をつなぐ「架け橋」として円滑なコミュニケーションがとれるように、これからも努力していきたいと思います。